リジッドデニムは、穿いてバスタブに浸かって糊を落とす?
2年前に購入したRon Herman Denim RHD01 Raw。
こちらは、防縮加工されていないサンフォライズドデニムです。
昔、アメリカの若者は、ジーンズを体のシルエットに合うように縮めるため、ジーンズ買うと、そのまま穿いて川や海に入ったという記事を読んだことがあります。今でもビーチウォッシュといって、実際にジーンズを穿いたまま海に入り、ジーンズを縮めるマニアがアメリカの若者中にはいるようです。
ビーチウォッシュ
- 購入後、とりあえず穿き込む(3から6ヶ月)
- 海にいき、ジーンズを穿きそのまま海に飛び込み、倦きるまで遊ぶ
- 疲れたらビーチに戻り、濡れたジーンズに砂を擦り付ける
- シワや色あせている箇所を重点的に砂をつけて擦る
- かっこよく、海に戻り、砂を洗い流す
- 3〜5を何度か繰り返す
- ジーンズを穿いたまま砂、海水をシャワーで洗い流す
- そのまま乾くまで穿き続ける
筆者も試してみたかったのですが、さすがに購入したのが11月だったのと、履く前に糊を落としたかったので、断念しました。
では、自分が試した方法を紹介したいと思います。
- バスタブに41℃位のお湯をはります
- 塩を二掴みお湯に入れる(適当です)塩の浸透圧でインディゴが抜けにくくなる
- よくかき混ぜて、デニムがしっかり浸かるようにして、30分〜1時間バスタブで過ごす
- 終わったら、シャワーで塩を落とす
- タオルで、できるだけ水気をとる
- 乾くまで普通に生活する
- 半乾きになったら、レザーパッチにミンクオイルを塗る
ビフォアー・アフターの写真を撮ってませんでした。。。残念です。
結果
乾くと、伸びるとこは伸び、縮むとこは縮みます。ただ、インディゴが地面についたり家具についたりするので、色の濃いタオルを持ち歩いたほうがいいと思います。
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How to: 生デニムの糊の落とし方
糊の落とし方
生デニムを購入してから、糊を落とす人、落とさない人がいます。
落とさない理由:糊がついている方がデニムがかたく、皺ができやすいため。こうすることで、アタリがつきやすきなります。(極端な色目の濃淡ができやすい。)
落とす理由:デニムが柔らかくなり、動きやすくなる。デニムを縮めることもできる。→最初にデニムを縮めておくと、次回洗濯してもアタリの位置がほぼ変わらない。
比較的、多くのブランドが買った時点でのファーストウォッシュを推奨していますが、どちらが正しいという事はありません。自分で試行錯誤しながらやっていくのが、生デニムを育てていく楽しみの一つですよ。
落とさない派の人は、早速穿いていく事になります。
落とす派の人は、以下の方法を参考にしてください。
バケツ、バスタブ、タライなどに、熱めのお湯を入れ、ジーンズを1時間つけます。水だと、糊が落ちにくい/完璧に落ちません。揉まないでください。
シャワーで軽く流し、ジーンズを裏返し、ボタン、ジッパーなどを全て閉めて、洗濯機にいれ、自分は、洗剤を入れないのですが、洗剤を入れたい場合ジーンズ用洗剤が出ていますので、できるだけそちらを使ってください。洗い、ゆすぎ、脱水します。(時短に設定してください。)
ファーストウォッシュで完璧にジーパンを縮めたい方は、ジーンズを裏返しにしたまま(乾燥機内で意図としていない箇所が乾燥機内で擦れます)乾燥させます。コインランドリーの乾燥機の方がガス式で強力なので、おすすめです。
ただ、乾燥機に入れるとデニム生地が熱により傷みますので、自然乾燥の方がより長く穿いていただけます。
自然乾燥させる場合は、洗濯機からジーンズを出して、縦横に伸ばし、干す前に形をシワを伸ばし、整えます。
そして、日陰で風通しの良い屋外で、筒状にして干すが、魚の干物のように、平台の上に寝かせ乾かします。
しっかり乾燥したら、穿き込んでいってください。
以上です。
次回は、筆者が実際にやった糊落としについて書いていきます。
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How to: リジッドジーンズの選び方 #3
サイズ選びサイズ選びは、かなり重要です。ジャストサイズでジーンズを穿くことで、下がりヒゲは、はっきろとつきませんが、他は、より濃淡をはっきりとさせることができます。逆に、ワンサイズアップを選ぶと綺麗な色落ちで下がりヒゲがはっきりとつきます。
リジッドデニムは、大体3回目(糊落とし含む)の洗濯まで縮みます。1回目の洗濯後に、乾燥機で乾かしてしまえば、2回目以降は、ほぼ縮みませんが。
デニムによって、縮み具合がまちまちなので、一概にどれ位サイズUPを買えばいいのか、ちゃんとした知識を持っている信用のできる店員さん(できれば実際に興味のあるジーンズを履着込んだことのある店員さんがいいですね。)と仲良くなると、色々細かく教えてくれますよ。
皆さん色々ブログで、体験談等、書いておられますので、調べてみてもいいと思います。
後、試着ができるのであれば、試着してください。ジーンズに表記されているサイズとジーンズの実際の寸法が、違うことがよくあります。もし、試着ができないようであれば、今持っているお気に入りのフィットのジーンズの寸法を測り、購入を考えているジーンズの寸法と合わせてください。
以下のイメージA・Bは、リーバイス 501(米)の生デニム用の公式フィットガイドです。
A.
B.
A. メンズ501のフィッテイング・ガイドです。
ウエスト
27インチから35インチ 1インチUP
38インチから48インチ 2インチUP
50インチから 3インチUP
インシーム(レングス)
27インチから34インチ 3インチUP
36インチから 4インチUP
B. メンズ、ウィメンズのフィッティングガイドです。
左下表:メンズ
ウエスト
27インチから34インチ 2インチUP
35インチから 3インチUP
インシーム(レングス)
28インチから34インチ 2インチUP
35インチから 3インチUP
と、いうことなのですが、同じリーバイスでもインストラクションが違います。。。まぁ、このガイドラインの出された年代が違うので、当たり前なのですが。
右下表、ウィメンズ
LADIES: you can wear Blue Levi's, too. Measure hips at widest point.
女性:女性の方にもブルー・リーバイスを着用していただけます。お尻の一番大きい所を測定してください。
と、女性はウエストでなく、お尻で合わせると記載されています。
両方レングスは、32インチで、左はウエスト28、右は31。
今、育ているRonherman DenimのRaw RHD01の糊を落として、乾かした所です。
レングス、2インチ弱くらい縮みました。
今までの筆者の経験上、リジッドデニムの洗濯での縮みは、幅(ウエスト・ヒップ)は、1インチから2インチほど。レングスは大体2インチ縮みます。
ただ、ウエストやお尻周りに関しては、屈伸や椅子に座った時に伸びます。なので、自分は、リジッドデニムを買う時は、ウエストサイズはジャストサイズ、レングスは店員さんやブログを参考にさせてもらってから、2から3インチの幅で長い物を選ぶことが多いです。
次回は、買ってから履くまでについて書きたいと思います。
How to: リジッドジーンズの選び方 #2
生地選び
前回は、メンズ限定でしたが、今回はウィメンズにも共通していることです。
デニムにも、大きくわけると、伸縮性のあるもの、そうでないものがあります。どちらが良い悪いということはなく、繊維の構成が少し違うので、自身のこだわりや快適さで選んでもらえればいいです。
綿100%織られたデニム使用
伸縮性が低い
肌触りがゴワゴワする
耐久性高く、比較的厚手のデニムが使用される
ビンテージデニムや、ビンテージデニムからインスパイアされたデニムが多い
ヒゲ、ハチノスなどに必要なシワができやすいデニム
綿とポリウタレンで織られたデニム使用
伸縮性が高い
肌触りが良い
最近のスキニー、スリムフィットジーンズによく見られる
ヒゲ、ハチノスはつきにくい
型崩れしやすく、伸びやすい
動きやすく、窮屈さのない快適さ
ポイント
できるだけ長く履きたい方、アメリカンビンテージっぽいデニムに育てたいかたは、麺100%でおられたデニム。
綺麗な色落ち、快適さをを求める人は綿とポリウタレンで織られたデニムを選ぶ傾向にあります。
デニム生地の厚さ
デニムの厚さは、重さの単位oz(オンス)を使用してます。
一平方ヤード(0.84平方メートル)あたりのデニムの重さ表したもの。1ozは28.3グラムです。
平均的なデニムは12〜14ozといったところです。
数字が大きくなれば、厚くて重くなりますが耐久性は増し、無骨な感じになる傾向があります。逆に数字が小さくなれば、軽くて動きやすく、綺麗な見た目になりますが、破れやすくもなります。
ライトデニム (10ozくらい、もしくはそれ以下のデニム)は、軽くて涼しいということで、デニムシャツに使われていたり、しなやかで体のシルエットもでやすいので、ウィメンズデニムによく使われたりします。ですが、破れやすく、長年穿き込んでいくというのには、どちらかというと不向きです。
ヘビーオンス (20ozくらい、もしくはそれ以上のデニム)は、厚みがあり無骨な感じなので、男らしくなり、ストレートやルーズフィットが多く作られています。ただ、夏場は暑く、冬場は風ヌケが多く寒い。そして、やはり重く、動きにくいようです。穿き込むためには、かなりの気合いが必要ですね。
ヘビーオンスで作られたジーンズを穿き込んでいくと。。。
- 太いヒゲ、ハチノスがはっきりとでる
- 色落ちが雑になるジーンズが多い
- パッカリングが出にくい
- 重みがある分、裾の擦り切れが普通のものよりでる
かなり極端な方もいらっしゃるようで、28oz・2kgのジーンズなんていうのも出ています。
エイトジー,ヴィンテージ,2キロジーンズ,世界一厚いデニム
レギュラーオンスで作られたジーンズを穿き込んでいくと。。。
- 細いヒゲ、ハチノスができる
- ヘビーオンスと比べると、色落ちし難く、少しぼけた色落ちになる
- パッカリングが出やすい
- ナチュラルな激しくない色落ちになる
おもしろい記事をDenimbaさんが、書いています。ヘビーオンスとレギュラーオンスを50/50で作っているジーンズを穿き込んでいくとこんな感じになるようです。
初めてリジッドデニムを試そうと思っている人は、まずレギュラーオンスで始めるのが無難だと思います。レギュラーオンスを試して、もっと色落ちが激しい方がいいと感じた時に、徐々に上げていけばいいと思います。
今回は、以上です。
次回は、なれている人でも難しいレジッドデニムのサイズ選びについて紹介したいと思います。
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How to: リジッドジーンズの選び方 #1(メンズ)
”自分にあった最高のジーンズを選び、育てていくための第一ステップ”
まず、リジッドジーンズとは、加工や洗いのかかっていないジーンズです。又、ロウデニム、生デニム、ノンウォッシュデニムなどとも呼ばれます。英語では、Raw Denim, Rigid Denim, Non-Wash Denim, Dry Denimという言い方しますね。
リジッドジーンズは、長く履きこむと、自分の体や生活パターンにあわせた、色落ち、縮みが、他の加工済みのデニムよりでてくるので、ジーンズを育てる楽しみをより感じれます。
ジーンズ選び
リジッドジーンズと一言にいっても、シルエット、生地、サイズなど、色々選ぶポイントがあります。
自分にあったジーンズを探すとき、格好ショップ店員さんや友人に相談するのもいいですし、ジーンズに詳しい人に買い物に付き合ってもらうといいと思います。
自分自身も、服を買うときは、いつも店員さんや友人の意見を参考にさせてもらいます。自分自身が鏡でみるのと他人に見てもらうのでは、見え方が違いますので、非常に有効な方法といえます。
どんな服を選ぶ時にも言えることなのですが、自分の体型にあったものを選ぶことが一番重要です。体のサイズ感と服のサイズがあっていないと物凄く服に着られてる感がでてしまい、悪い意味で目立ってしまいます。
シルエット
まず、ここで重要になってくるのがジーパンのシルエットです。
大きく分けると、
- スキニー :腰回り、腿、ふくらはぎ、足くびと全てタイトなモデル
510™ Skinny Fit Jeans | Rigid Dragon |Levi's® United States (US)
- スリム:スキニーと比べ、ふくらはぎ、足くび周りが少しゆったりしているモデル
- テーパード:腰回り、腿周りはゆったり、ひざ下から足くびにかけて細くなっているモデル(ひざ下のすぼみ方は、Brandによって大きく違う)
G-Star RAW | Men | Jeans | 3301 Low Tapered Red Listing - Rigid Raw Denim
- ストレート:腰回りから足くびまで少し余裕のあるモデル
- ルーズ/リラックス:腰回りから足くびまで非常にゆったりしているモデル
550™ Relaxed Fit Jeans | Tumbled Rigid |Levi's® United States (US)
- ブーツカット:膝上は細め、膝下から足くびにかけて広がっていくモデル
などがあります。
*ブランドによって、シルエットや呼び名が違うことがあります。
足が細い人
スキニー・スリム・テーパード・ストレート、ブーツカットなど
とのタイプのジーンズも比較的似合います。ただ、上下ともにルーズな服を着てしまうと、服に着られている感がでることが多いので、気をつけましょう。
平均的な足の細さの人
スリム・テーパード・ストレート・ルーズ・ブーツカットなど
平均的なので、ある程度どのタイプを選んでも、綺麗に着こなすことができます。
足が太い人
テーパード、ストレート、ルーズなどがオススメです。
足が太い方は、タイトめなジーンズを穿くと太さが余計に目立ってしまします。細めを履きたい場合は、腰、太もも周りがゆったりなテーパドなら、シルエットが綺麗です。
足を長く見せる方法
できるだけ体のラインにフィットしたジーンズを選ぶ
腰履きはやめて、しっかりと腰上までジーンズをあげる
ブーツカットを選ぶ(今の流行ではないので、少し抵抗があるかもしれませんが。。。)
後ろポケットが高い位置についているものを選ぶ
以上、今回はリジッドジーンズの選び方#1ということで、各体系に似合うシルエットをご紹介させていただきました。
世の中には数多くのブランドがあります。好きなブランドから自分の好きなシルエットを探すより、自分に似合うシルエットを知って、色々なブランンドのジーンズを試していくほうが、買い物も楽しくなれますし、ジーンズにもっと詳しくなれます。
次回は、リジッドデニム生地についてご紹介しようと思います。
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Wranglerの歴史
今の若い人には、あまり馴染みのないブランドかもしれませんが、今日はWranglerについて書いていきたいと思います。
Wranglerは、Levi's、LEEと並ぶアメリカのジーンズ三大ブランドの一つです。カウボーイジーンズとしても有名ですね。理由は、これからご紹介する歴史をみていただければと思います。
Wrangler
wranglerという名前がつけられ、実際に設立されたのは、1943年からですが、創設者の背景もご紹介したいので、1987年から。
1887年
テネシー州ウイリアム村群スプリングヒルズファーム育ち、当時20歳だったC.C.ハドソンは、仕事を探しに生地の生産で有名なノースカロライナ州グリーンズボロに向かいました。オーバーオールの工場で、ボタンの縫い付ける仕事をもらうことができたのですが、1日働いて25セントだったそうです。
1904年
工場が潰れてしまい、職を失います。そして、ハドソンは、弟のホーマーと数人の仲間で、ミシンを数台購入し、ハドソン オーバーオール カンパニーを設立します。場所は、サウスエルムストリートにある食料品店の屋根裏部屋でした。
1919年
ハドソンたちは、売上順調に業績を伸ばし、社名をBlue Bell Overall Companyと改め、自社の工場まで持つようになりました。
1926年
Big Ben Manufacturing of Kentuckyに買収されましたが、当時物凄く人気のあったBlue Bellの名前はそのまま残りました。
1934年
グローブ・スペリアー・マニュファクチュア社がJ.C.ペニーのハウスブランド「ビッグマック」において、世界で初めて「サンフォライズド加工(防縮加工)」のワークウェアを生産。それまでのデニム生地は約10%の縮みがあったが、この新素材は1%の縮みしかなく、生地を最大限効率的に使うことができるようになった。
1936年
ブルーベル・オーバーオール社とグローブ・スペリアー・マニュファクチュア社が合併。ブルーベル・グローブ・マニュファクチュアリング社となる。当時、両社ともワークウェア市場で人気の二大メーカーであり、この合併は新聞で「ワークウェア業界の国営製鉄所」と称された(世界一の売上高を誇るワークウェアカンパニーとなる)。
サンフォライズド加工のデニムを使用した「スーパー・ビッグベン・オーバーオール」を生産。これは単に縮まないデニムを使用したワークウェアであったというだけでなく、「プロポーションド・フィット」というラングラー独自の革新的なアイデアによって、これまでのワークウェアにおける胸当て部分の均一な大きさに悩む労働者たちを解放することになりました。このワークウェアは、それまでのワークウェアにもあった股下部分のサイズ展開だけでなく、股上・胸当て部分のサイズ展開も始めました。
1937年
C.C.ハドソン、死去。
1943年
ワークウエアの生産をしていたCasey Jones Companyを買収し、Blue Bellに社名を改めました。当時、Casey Jones Companyは、Wranglerの商標を持っていました。
1947年
Wranglerのオーセンティック・ウエスタンジーンズが、セレブ・テイラーのロデオ・ベンによってデザインされました。今まで、ワークウエアのみの企画製造から、ウエスタンウエアへの企画、製造も始めました。サドルを傷つけないようリベットの突起をなくしたり、サドルに座りやすいように股上を浅くしました。また、ウエスタン独特の大きなバックルが装着しやすいよう、前面のベルトループの幅が広くもしました。彼らのジーンズ、13MWZは、そのオーセンティックなつくり、耐久性、そしてクオリティーの高さから、ロデオライダーのジム・ショルダーズ、ビル・リンダーマン、フレックルズ・ブラウンに推奨されました。
1948年
ジム・ショルダーは正式にWranglerと契約しました。その年、16個のチャンピオンシップの内の5回を獲得し、この功績が、更にWranglerをカウボーイジーンズとして有名にしました。
1962年
Blue Bellは、新しくベルギーに工場を建て、これを機にWranglerはヨーロッパ進出を果たしました。以後、10年間でWranglerは、マルタ島、イギリス、カナダに工場を設立。
1964年
ブロークン・デニムを開発しました。ブロークン・デニムとは、特殊な織り組織によりシームのねじれを防止した生地で、生地表面に出るヨコ糸=白い糸の量が少ないので、ブルーの色が鮮やかに見えるなどの特徴があります。また当時、ジーンズにのり付けしてアイロンをかけ、折り目を付けることがカウボーイ達の間で流行っていたので、ブロークンデニムはのり付けしやすく、彼らの「パリッとして、こぎれいなジーンズのはき方」の作法にも応えました。
1974年
Pro Rodeo Cowboys AssociationがWranglerと公式契約しました。
1982年
Wranglerは、アパレルカンパニー初、NASCARドライバーDale Eaenhardtになりました。この年、DaleはNASCAR初勝利、そして生涯7回の優勝の内、初勝利を含め3回の優勝をしました。
1986年
Blue BellはVF Corporationと合併。この合併で、VFはマーケットシェア6000億円の25%のシェアを持つことになりました。
Levi's Jeansの歴史 in USA
まず、ジーンズといえば ”Levi's”。Levi'sの歴史を語らずしてデニムを語ることはできません。
なぜLevi'sなのか?それは、Levi'sがジーンズのエンパイアであり、世界で初めてジーンズを作ったブランドだからです。
筆者も、ジーンズにハマった10年前真っ先に調べたのがジーンズの歴史、つまりLevi'sの歴史でした。Levi'sの歴史を知っていただくことで、ジーンズをより好きになっていただけるのではないかと思います。
できるだけ詳しく書きたいと思いますので、長くなりますが最後までお付き合いいただければ幸いです。
-Levi's-
1853年
ドイツ、バイエルン州出身のリーバイ・ストラウスによってコールドラッシュ時代にアメリカ・サンフランシスコで興された、世界的アパレルメーカーです。創業当時は、雑貨や生地、ブーツなどを取り扱う小売店を営業していました。
1872年
ネバダ州レノ出身のテイラー、ジェイコブ・デイビスと共に、金属リベットで補強された茶色のコットンキャンバスやブルーーデニムを使った作業着の開発を始め、1873年に完成させました。
最初のブルージーンズは”XX”と呼ばれ、特許を取得しました。特許番号は#139,121です。
Levi'sジーンズの後ろ右上についているレザー/紙パッチに刻印/プリントされている2匹の馬は、リーバイスのジーンズの強度の高さを象徴しています。このロゴは、1866年"XX"ジーンズのレザーパッチに刻印され、現在も使われています。
1890年
品番統制により、ロットナンバーとして501が初めて商品に付けられました。これが、今でもリーバイスのアイコンである501®です。ジーンズの表にあるコインポケットは、この時から付けられました。
1895年
Levi'sは初めてのバイシクルパンツを作りました。116年後、2011年からまた機能美を備え付けたサイクリングギアーコレクションLevi's® Commuterが発表されました。
1902年9月
リーバイ・ストラウスは亡くなってしまいます。その後、4人の孫が会社を引き継ぎ、膨大な遺産をサンフランシスコのベイエリアの貧困に苦しむ子供達に寄与しました。←この様な活動が、今もなお人々に愛される理由の一つかもしれませんね。
1906年後半
サンフランシスコを襲った地震によって、Levi's本社ビルと2つの工場は倒壊してしまいます。しかし、ここでも凄いのがリーバイスです。直後に仮設の事務所が建てられ、従業員の給料は払い続けられました。そして、新しい工場もすぐに250 Valencia Streetに建てられました。
1908年
Levi'sのツーホースマークは日本、その後直ぐに、オーストラリアや南アフリカなど世界各国で商標登録されました。
1909年
カーキーパンツとコートをLS&Co.から発売しました。1912年、子供用のカバーオールが発売されました。このカバーオールは、デニム生地が非常に強く丈夫であることを証明し、サンフランシスコで開催されたパナマパシフィック・インターナショナル・エクスポジションにてm最優秀賞を受賞しました。
1915年
フォード社デトロイト工場のシステムを応用し、衣料業界で初めて流れ作業を採用した。この年から、ノースカロライナ州のコーンミルズ社からデニム生地の購入を開始します。
1918年
初のウィメンズラインFreedom of Movement発売。
1928年
公式にLevi Strauss & CoからLevi'sになりした。
この後からLevi'sは、ワークウエアブランドから徐々にファッションブランドへと進化していきます。
1930年代
カウボーイたちがLevi'sのジーンズを履き始め、ブランドの認知度はより高まりました。更にアメリカ 東海岸の富裕層が本物のカウボーイの体験をしたいと西海岸にきた際、お土産としてLevi'sジーンズを購入し、東へ持ち帰ったことでジーンズが全米へと広まりました。
女性用のデニムウエアはありましたが、ジーンズは主に男性がはくものでした。が、1934年にLady Levi'sが発売されました。プレシュリンクデニム(既に洗われ縮んだもの)でつくりはメンズの501とほぼ同様でしたが、腰回りが細く絞られており、女性らしさを感じさせるものでした。
1936年
Levi'sは初めてジーンズのバックポケットに赤タブ”LEVI’S®”が取り付けられました。レッドタブが考案された理由としては、他社との差別化、コピージーンズ対策のため。
1940年代
西海岸の大学でジーンズが流行り、ワークウエアからファッションウエアとしての認知度が上がりました。
1941年
戦争の始まりとともに物資統制と共にLevi'sジーンズのつくりは大きく変わりました。バックポケットのアーキュエットスティッチはペンキに。トップボタンは、代用品に。そして、バックストラップ、股リベット、コインポケットのリベットは廃止になりました。皮肉にも、この戦争のお陰でLevi'sブランドの名声、クオリティーの高さが東海岸からの兵士たちに伝わりました。
1950年代
多くの学校(特に東海岸)で、デニムは悪影響だと禁止されていました。ハリウッド映画の”ワイルド・ワン”では、マーロン・ブランドが、”理由なき反抗”の中でジェーム・スディーンが悪役で着ていた影響があったようです。日本でいう、変形学生服といった感じでしょうか?
1954年
Denim Family Lineが発表され、デニムは作業着という概念を完璧に払拭し、カジュアルウエアとして認知されるようになりました。
1960年
Levi'sは、南部のVirginia州Blackstoneに新しく工場を建てました。この時、アメリカの南部では、まだまだ差別があったのですが、リーバイス工場では全くの差別がありませんでした。
1960年代
スリムなシルエットの5ポケット・ツイルパンツが若者向けに発売され、爆発的な人気となりました。それから少しして、Levi'sは新しい商品の開発をしました。それが、今でも発売されているプレシュリンクLevi'sです。(既にウォッシュされていて、デニムが縮んだ状態で売られているジーンズのこと)今では、多くのジーンズが生デニムではなく、洗いがかかっています。
1964年
Levi Strauss & Coは、シワや折り目加工”Sta-Prest”の特許を取ります。2012年春にSta-PrestパンツのコレクションがLevi'sから復活しています。
1965年
この年から、Levi'sのインターナショナルディビジョンができ、アジアやヨーロッパに広まっていき、世界的に有名なジーンズメーカーとなっていきます。
1975年
Levi's Denim Art Contest(ジーンズとデニムジャケットのデコレーションのフォトコンテスト)を行い、優勝者にはAmerican Folk Art Museumへのツアーへ招待しました。
1980年、1984年
オリンピック・アスリートの為の服を作りました。1984年のロスアンズルスオリンピック時には501® Bluesのテレビ用コマーシャルも流されました。
1986年
Levi Strauss & CoからDockers®が発表されました。ビジネススーツとジーンズの中間の服を探していた男性に爆発的に売れていきました。
1991年
Global Sourcing and Operation Guidelineを策定しました。労働者の権利や、労働環境などが記載されており、当時アパレル界では初めてこのようなガイドラインが作られました。
2010年
Levi'sは、Curve ID Collectionを発表しています。こちらは女性のお尻の形に合わせて、同じスキニージーンズでも3つのシルエットを用意したものです。
2011年
Levi's® Water<Less™ Collectionが発表しました。一本のジーンズを仕上げる過程で平均42リッターの水が使われているようで、Levi's® Water<Less™ Collectionではその使用量の96%までカットすることができます。
Levi'sは、ただ単にデニムを発明したメーカーではなく、デニムをワークウエアからカジュアルウエアへと進化させ、いち早くアパレル業界で流れ作業を導入したり、労働者の権利や労働環境を守ったり、環境配慮を行ったりとアパレル業界内のロールモデルになっていると非常に関心させられます。
これが約140年間アパレル業界内、そして消費者にも愛される続ける一つの理由なのかもしれませんね。
被るところがあるかもしれませんが、リーバイスのウエブサイト上にも、歴史が載っています。
ABOUT - 会社情報 - リーバイス®の歴史 | Levi Strauss Japan リーバイ ストラウス ジャパン